ヒートショック ㋞
今回は十河がヒートショックに関する話題を書かせていただきます。
今年は暖冬と言われていますが、やはり寒いですね。
ここ2~3日の寒さは本当に堪えました…。
寒くなるとヒートショックの話題がメディアで取り上げられることが多くなり
寒さ対策で『あったかグッズ』の売れ行きも伸びる傾向にあります。
メディアでも触れられていますが
ヒートショックで無くなる方の数は交通事故で無くなる方の倍以上(3倍~4倍)とも言われています。
家の中、特にお風呂場や脱衣所があまりに寒いせいで
浴槽に体を浸からせたときのとの温度差が大きくなり体への負担が大きくなりすぎる。
家の中が暖かくなっていれば(室温がある程度均一であれば)起こらない事故になります。
日本は基本的に暖かい国なので家の断熱には無頓着でした。
最近になってやっと高気密・高断熱化の流れになってきたので、これからの新築住宅ではヒートショックは驚くほど少なくなると思います。
ただ現存している古い家屋はまだまだヒートショックが起きやすいものが多いので注意が必要です。
下のグラフをご覧ください。
▲引用元:東京都健康長寿医療センター研究所 わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態
本来寒いはずの北海道や東北地方のヒートショックの割合が少なくなっています。
これらの地域の住宅は断熱・機密性能が高く、暖かいのでこのような数字になっています。
そもそも寒い地域のお住いの方は冬を軽く考えていないということです。
いくら日本が暖かいと言っても、かなり冷えます。
和歌山は暖かいと言われますが、それでも冬はやっぱり寒いです。
グラフを見ても分かる通り、冬の寒さを軽く見ているところがグラフの上位を占めています。
『和歌山は本州最南端で暖かいから大丈夫』
という言葉も地元の声でたくさん聞いたことがあります。
この考え方が、高断熱化を遅らせヒートショックの被害を増やしている原因です。
ご覧の通り和歌山県はワースト5に入っていますね。
和歌山であっても冬は寒い。家が寒い。
命を落とすリスク、命は助かっても後遺症が残るリスクも高まる可能性があります。
『家づくりで何を重視するか』はご家庭それぞれです。
健康に長生きしたいと考えていらっしゃる方は
UA値0.46以下、C値1.0以下を目安にして会社選びをしてもらえると良いかと思います。