ほんとのところ
土永です。
どこを見てもコロナコロナで気が滅入ってきますね。
建築業界も建築の資材や住宅設備機器の商品不足により打撃を受けています。
弊社もイベントの中止なんかもありツライ状況です。
でも暗くなっていてもしょうがないので、負けずに頑張っていきましょう!
ちょっといいニュースだなと思ったのは、コロナ対策を日本中でしていることでインフルエンザの感染が前年から比べると60~70%減少しているようです。
ここまで減るとは!マスクや手洗いうがいの効果にビックリしました。
コロナウイルスのことで色々な情報が飛び交い、真逆の意見が同じメディアから発信されたりしていて。
ほんとのところはどうなのか?が分からなくなっています。
私も正直情報が多すぎて、混乱してきています。
住宅業界も現在こんな状況になってきつつあります。
良い商材がどんどん増え、工法もどんどん増え、住宅会社のセールストークの内容も多様化しています。
お家を購入するお客様からすると、どれを信じればいいのか?誰を信じればいいのか?
悩んでいるお客様が多くいらっしゃるように思います。
弊社にご相談いただくお客様も、いろんな会社で話を聞きすぎて分からなくなってきたとおっしゃる方が増えてきています。
ほんとのところはどうなのか?気になりますよね?
私は、ほんとのところ=根拠や証拠(数値や結果) だと思っています。
耳障りの良い言葉達ではありません。
弊社では何をご説明するにも証拠や根拠を提示するようにしています。
逆に言うと証拠がないものはお客様にはおススメしないです。
よく聞く根拠のないセールストークといえば…
『うちの断熱材は吹付だから安心です。』
断熱材は施工方法が命です。吹付でも間違った施工方法をすれば期待した効果は出ません。
断熱材は施工会社の断熱に対する理解と正確性、材質ではなく熱貫流率に対するコストで選ぶのが正解です。
『この図面は窓が大きいから暖かくて明るいですよ。』
きちんと周辺の建物もシミュレーションで検討したうえで図面を書かないと期待通りにはなりません。
『うちの監督は経験豊富だから安心です』
そもそもその会社のスタッフの監理だけでは信用には不十分に感じます。
日々進化していく施工の勉強をしている人はそんなに多くないです。
工事がすべて終わった後に施主様の手元に残す証拠は必要だと思います。
『お引渡し後もいつでもメンテナンスに来ます。』
ネットを見ると「なかなか呼んでも来ない」みたいな書き込みだらけ。
すぐに来る証拠はあるの?
上記に関して細かい説明までここではしませんが、ほんとのところというものは家づくりにとても重要な要素です。
経験や勘、根拠のない情報がたくさんある業界なのでこれから家づくりをする方は気を付けてくださいね。
ほんとのところどうなんだろう?と考えてみてください。
私は熱の移動やらの理解を深めようと日々勉強をしているのですが、昔からなんか腑に落ちないことがありました。
遮熱シートの効果についてです。
ほんとのところどうなんだろう?
効果の証拠としていろいろな動画や画像、データが出ているのですがどれも建物の表面に使用する実験データになっています。
遮熱シートの本来の使用方法は表面ではなく、壁の中なのに。
外壁の外側に来るのであれば、夏はもちろん効果はあると思います。
色もシルバーだし、反射しやすい材料だし。
でも壁の中で使用したら効果が無いんじゃないか?
本当に壁の中に紙を貼るだけで断熱効果が上昇するなら弊社でも是非取り入れたいです。
でも断熱材は厚みや熱貫流率が大事だし、壁の中に薄い紙を貼っても性能は変わらない気がしていました。
断熱や熱の移動の勉強をしているとどうしても納得がいかなかったです。
でも調べていくと自分の中で納得のいくデータや証拠を見つけたので、自分なりの理解ができるようになりました。
ほんとのところが理解できました。
自分の中の結論は、「遮熱シートは建物の表面に使わないと、効果が出る根拠がないので弊社では使用しない」です。
これで一つ気になっていたことが解決したのでスッキリしました。
詳しい理由を知りたい方は、土永に聞きに来てくださいね。
土永