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【パッシブデザイン?】 ※ⅾ

22/06/16

まだまだ一般の方には浸透しきっていないかもしれませんが、

 

弊社も取り入れている「パッシブデザイン」の知名度・認知度も徐々に上がってきている気がしないでもない今日この頃。

 

 

松尾和也さんのYouTubeや本の影響がかなり大きいと思います。

 

 

単純に住宅に対する正しい知識が広まっていくのは嬉しいです。

 

パッシブデザインは住宅先進国ドイツで生まれた住宅の考え方で

 

自然のエネルギーをうまく使って賢く住める家を考えることです。

 

 

太陽の光や熱のエネルギーとか。

 

簡単に言うと外にタダで落ちているエネルギーを上手いこと使って光熱費を安くしよう、です。

 

 

昔からノリやカンで

 

『南側には大きな窓をつけとけばいい』

 

とその理由を考えることを放棄して、ただ大きな窓を取り付ける会社が多くあります。

 

そんな会社が最近流行っている言葉を意味も分からずノリや雰囲気だけで

 

『弊社はパッシブデザインを取り入れて~』

 

とかホームページに書いていたりします。

 

南側に大きな窓を取り付ける=パッシブデザイン

 

みたいな。

 

すごく曖昧な感じで、ちゃんとやっているように見せている会社が多いです。

 

 

パッシブデザインはかなりロジカルなもので、感覚やノリやカンでするものではありません。

 

太陽の季節による角度や周囲の建物の影、熱や光の取り入れ方、すべてが計算されています。

 

大事なポイントは他にも何点かあるのですが、「南側の大きな窓の日射遮蔽が出来ているか」が結構問題です。

 

 

冬の日射取得は結構やっていますが、夏の対策が出来ていない家をよく見かけます。

 

冬は南に大きな窓さえあれば陽の光を入れ熱を確保するのは難しくないのですが、大切なのは夏の日差しを配慮しているかです。

 

当然ながら夏は陽が入ってきたら暑い、夏は日を入れないようにしたいのです。

 

 

リビング建築工房では専用のソフトを使って夏と冬はもちろんのこと

 

1年間の太陽の動きを計算した上でプランニングしていきます。

 

だから、夏は陽の光が室内に入らず室内温度を上げず、冬はしっかり陽の光を室内に入れ

 

暖かい室内環境をつくることができるのです。

 

 

また、よくある「パッシブデザインあるある」ですが、南側に大きな窓を設置しても

 

カーテンを閉めないといけないプランニングでは意味がありません。

 

南側に大きな窓を設置しても、プライバシーが確保出来ないような間取りだと

 

当然日中カーテンを閉めなければいけないですよね?

 

こうなると当然陽の光を室内に取り入れることが出来ないので冬寒い家になってしまうのです。

 

 

プライバシーを保ちながら自然の力を最大限に取り入れていくのがパッシブデザインです。もしパッシブデザインを検討していて

 

現在住宅会社でプランニングをされている方、あなたの家はちゃんとしたパッシブデザインになっていますか?

 

 

パッシブという言葉を使う会社さんが増えてきているのであえてたくさん書きましたが、

 

別にこんな分かりにくい言葉じゃなくても

 

自然のエネルギーを賢く家に取り込むと光熱費が安くなるよくらいに考えてくださればいいです。

 

 

土永