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【換気の方法】 ※ⅾ

22/09/01

高気密高断熱の住宅が良しとされてきて世の中にはそんな家が増えてきています。

 

ネットを見ていると色んな建築会社がブログに高気密高断熱の住宅の窓は開けるのか、開けないのかみたいな事が書かれています。

 

日本の住宅は昔から【風通し】というものをかなり重視してきています。

 

風通しが良いのは正義だみたいな論調があり、住宅営業マンも風通しを自慢します。

 

 

 

最近の家は気密性が高まり、隙間から空気が入ってきません。

 

そのため24時間換気が定められ、機械による換気が出来るようにしなければいけなくなっています。

 

窓を開けていなくても換気が出来るようになっていると思ってください。

 

外の空気は年々汚くなっています。

 

花粉、黄砂、PM2.5、車の排気など。

 

換気設備には勿論フィルターがついていますので、きれいな空気が機械によって一定量入ってきます。

 

 

窓を開けなくてもフィルターを通してきれいな空気が機械によって入ってくる。

 

それが現在の高気密高断熱住宅です。

 

 

それを踏まえて季節ごとに窓を開けて外気を取り込むことは本当に良いことなのかちょっと掘り下げてみます。

 

 

・春

外気温が心地よい温度なので窓を開けて外気を入れても光熱費は特に問題はない。

 

ただし外が肌寒くなく、暑くなる前の1か月程度の気持ちの良い外気温の期間くらいしか開けてもよいと思われる期間が無い。

 

花粉の時期なので、花粉症の人は窓を開けずに換気設備からフィルターを通して換気をした方が良い。

 

・夏

外気温が高く湿度も高いので窓を開けて換気をするメリットは無い。

 

冷房費も上がるしわざわざジメジメと暑い空気を室内に取り込んで、過ごしにくくする必要は無い。

 

・秋

春と同様、心地の良い1か月間くらいは窓を開けても光熱費は問題なく室温も心地よく過ごせる。

 

春と同様、秋はブタクサやイネなどの花粉が10月くらいまであるので花粉症の方は開けない方が良い。

 

・冬

外気温が低く空気が乾燥しているので、窓を開けるメリットがない。

 

暖房費は冷房費よりも高いので、より一層窓は開けない方が光熱費が下がる。

 

 

実際の状況を並べるとこんな感じになって、年間で窓を開けても問題なさそうなのは2か月前後くらいです。

 

そもそも外気がキレイじゃないのに、窓を開けての換気は本当に正しいのかと思ってしまいます。

 

ほこりの量も明らかに変わり窓を開けると掃除の回数が増えます。

 

 

私は自宅の窓を開けて換気をすることは全くしておらず、換気設備によってフィルターを通ったきれいな空気で生活しています。

 

先日住みだして半年が経ちフィルターの掃除をしましたが、室外側は半年で結構黒くなります。

 

室外側がそれだけ黒くなるということはそれだけ外気が汚れているということです。

 

また換気を計画的に行うため、室内の温度も一定で過ごしやすいです。

 

 

風を通そうとすると大きな窓を対角線上に取り付ける必要があり、窓の枚数が増えていきます。

 

南に窓を増やすことは良いのですが、その対角である北側に窓をつけるのは熱の損失が大きくなります。

 

風通しの優先順位を上げてしまうと家にとって良くないことが増えていきます。

 

 

それでも外の風は心地よく感じるもので、過ごしやすい春や秋は風を感じたくなります。

 

それは私も同様で理屈では開けない方が良い、でも自然の風が欲しいみたいなジレンマがあります。

 

 

そんな時は中庭に出て、軒の下でぼーっと風にあたっています。

 

 

色々書きましたが、最終的には住まわれる方が決めることで、

 

知らずに開けるのではなく、この事を知った上で開ける開けないの判断をしていただければと思います。

 

 

このお話しは高気密高断熱がしっかりできているお家の話です。

 

詳しく教えてーと思われた方は事務所にいらして下さい。

 

土永