灯かりの効果と照明器具の選び方
家づくりでこだわりたいと思うことの上位に照明計画があげられます。
生活シーンに直結し、目で見て分かりやすいうえに
SNSでもよく取り上げられていることが理由ではないでしょうか。
デザインが凝ったもの、灯り方や色にバリエーションのあるもの、その種類は多岐にわたります。
1棟で計画する照明のほとんどは弊社からご提案させていただきますが、ピンポイントでお施主様が準備されることもしばしば。
今回は照明器具の選び方と注意点を紹介していきたいと思います。
お部屋や用途、年齢に合わせて照明を選びましょう
先ずはお部屋によって選び方を変える選定方法。
滞在時間の長いLDKは、家族によって過ごし方が違うのが特徴です。
リビングをゆったりと落ち着く空間にしたい場合はオレンジ色の電球色を選んだり
壁や天井を照らす間接照明などで雰囲気を演出すると良いでしょう。
お子様がいるご家庭では、色や照度を使い分けられる照明がおススメです。
おもちゃで遊ぶ、勉強する、読書する。
別のことをしながら同じ空間に居ることが予想されるため、
明るめで目に負担のない照明色を選ぶ、明るさや色を調整できる器具を選ぶのも一つの方法です。
寝室や個室はLDKに比べて滞在時間が短く、眠るときにしか入室しないというご家庭も。
特に眠るときのことを考えると照明の種類には気をつけなければいけません。
ダウンライトを採用するなら枕元の真上配置はNGです。
枕元以外の壁際を照らすような配置であれば大丈夫です。眠りの妨げにならないような配置に注意しましょう。
シーリングライトを採用するならリモコンがついている商品をお勧めします。
調光・調色どちらも調整が効くものが多いので好みの雰囲気に変えられ悩みにくくなります。
寝付く前の時間をより充実させたい場合は、枕元や足元に場所にぼんやりとしたオレンジ色の照明を置くのがおススメです。
洗面所は、できるだけ顔がハッキリ見える照明を選ぶと良いです。
歯磨き、髭剃り、メイク、ヘアセット。
暗い照明だと身支度がしにくくなり、明るい場所へ行ったときに違う印象に見えることも。
システム洗面台は正面から顔を照らすような設計になっているので心配はいりませんが
オシャレな造作洗面台にする場合は照明選びにご注意ください。
トイレはご家族構成によって選び方を考えたほうが良いでしょう。
最近SNSでお店のようなインテリアにされる方が多いですが
小さなお子さまが居る家庭ではこどもがトイレに行くのを怖がったり
お掃除のときに手元が見えにくくなったりします。
よっぽど暗いとリモコンが便座のセンサーに反応しないなど機能に問題が出ることも。
大人だけが住む家であれば多少暗くても問題ありませんが
用をたすときの事だけでなく普段の生活シーンを想像することも大切です。
防犯・防災の観点で選ぶことも大切
オシャレにこだわりすぎて機能が果たせなくなることは本末転倒です。
特に災害や予期せぬ事態が起こった時に安全なのかどうかも考える必要があります。
外部に取り付ける照明は防犯機能を兼ねてセンサーライトにしたり
子どもやペットが照明に触れてしまう位置や高さに照明を設置しない等
どにようなシーンを想定しているかによって検討するのが大切です。
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このようなガラスシェード照明はとてもオシャレですが、
地震で揺れて照明同士がぶつかり割れてしまう危険性が潜んでいます。
何ををどこまで重要視するかは人によって違いますが、
一つの意見として参考にしていただければと思います。
分かりやすい照明色の使い分け
昼白色・・・白っぽい明り
作業をする場所や読み書きをするときに手元がハッキリと見えやすいのが特徴です。
例)キッチン、書斎、子供部屋、洗面室など
電球色・・・オレンジの明り
ゆったりと落つきたい部屋や雰囲気を演出したい箇所に採用します
例)玄関、寝室、浴室、リビングなど
昼光色・・・昼白色と電球色の中間色
上記のどちらにも用途が絞れない場合はこの色を選定するのがおススメ
例)リビング、個室、クローゼット、パントリーなど
弊社では日中は照明をつけなくても明るく過ごせるようなご提案をさせていただいております。
・窓からの採光を十分に確保できるようにする
・室内を明るく見せる為になるべく明るい色の壁紙を使う
もちろん夕方~夜にかけて、あるいは天候が優れない日は照明に頼るシーンになりますので
お今回ご紹介したことを参考にしていただきながら、楽しく家づくりを進めていただければと思います。
詳しくお話を聞きたい方はスタッフまでお声掛けください。